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2008年10月03日

モデルカーズ的こころ(43)

 今年の初めにパソコンがクラッシュし、友人に過度な面倒と多大な迷惑をかけながらどうにか修復し、その後をどうにかこうにか持ちこたえてきた。しかし、9月の声を聞くと同時に、またもやクラッシュしてしまった。もはや万事休すである。恐らく修復ではなく完全入れ替えを検討する時期であった。なにせ我がG4のOSは9.2で、知らぬまにクラシック環境などと呼ばれている。既にアップデート出来るソフトもなく、インターネットでも対応しきれなくなっていた。とはいえ気合いで買えるような代物ではなく、もとでがかかること夥しい。仕方なく細々と続けてきた「ハーレーダビットソン貯金」を泣く泣く投入し、青息吐息でimacを購入した。これにより全く環境が変わってしまうのでデジカメも新調しなくてはならなくなった。まあ今時、スマートメディアを使っているのもT型フォードに乗っているようなものだ。遅ればせながらボクもようやくSDカードを使うことと相成った。
 モノを新調するのはコトがどうあれ昂揚し嬉しい事の筈である。「あ~買っちゃったよ~」などと口では言いつつも、内心ではホクホクしていたりするものだ。だがボクの場合、パソコンに対してはそういう思いを抱いたことが、これまでに一度としてない。今や仕事上では必要不可欠な道具であるので無い訳にはいかないのだが、本心では「これを機にパソコンからはアシを洗ったんだ~」と言えたら、どれだけ気分がすっきりするだろうなどと考えている。果たしてこれだけの設備投資を行って、一体いつになったら原価償却出来るのかと思っただけで暗澹たる気分になる。なにせ典型的なワーキングプアである。物理的に仕事量は限られているのに、コストパフォーマンスは世界最低レベルではないのかと思わせる業界である。生涯現場を突っ張ってみても、ボクも既に四捨五入すれば60の年齢に達してしまった。若い頃なら今の労苦は厭わぬと情熱だけで走り続けられたが、何も報いられず何も好転せぬまま、それどころかより一層事態は悪化の一途を辿り生活もままならぬ。人間霞を喰って生きてはいかれない。ボクは特段金持ちになりたいとは思わない。ただ普通に平凡に生きられればそれで良い。だが実情はそんなに甘くはなく、既に窮地に落ち込んで久しい。お前の生き様に問題があるのだ、と言われてしまえばそれまでである。だが夜も寝ないで、ひたすら自腹で仕事を続けることは空しい。そんな状況に日々疲弊しつつ、それでも「何かを供給し残していきたい」と歯を食いしばって頑張って来た。それでも情熱が足りない、と叱責されるなら辛い。辛い、と言うよりはただ空しい。
 どうやらボクがライフワークにしてしまった分野は趣味としてしか成立しないようだ。今になって気づくお前が馬鹿なのだ、と言われてしまえば反論の余地もない。だが誰かがやらねば、の思いだけで25年間を駆け続けて来た。それをボクは生業としてのスタンスで関わり続けて来たので、利潤を生み出さないものは一切の評価も得られず見返りもない。確かに実生活も心身も疲弊しきっているのは隠せない。だが自称「プラモ馬鹿一代」、例えそれが自滅への道だとしても這ってでも進んで行く。プラモデルこそボクの人生の全てであるから。もはや理想を追うような甘い考えは持つまい。自分の出来る目の前の事だけでは限界があるが、それでもやらぬよりはましだ。老兵は未だ消え去らない。(続く)

投稿者 平野克巳 : 2008年10月03日 14:03

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