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Nightbirds

 職場の同僚の携帯着メロを聴いて、ふと懐かしさがこみ上げた。それはShakatakのNightbirds、記憶が正しければ`80年代初頭のスムースジャズだ。ここのところ毎晩のようにパソコンに向いながらShakatakを聴いている。アップテンポな、ある意味ダンスナンバーのようでもあるのだが、妙に郷愁を誘い、過ぎ去った昔を懐かしく思い出す。何故、あの頃はあれほど夜の都会が楽しかったのだろう。何故、あれほど人口の光の洪水のただ中で高揚したのだろう。もはや帰り来らぬ若き日々、あれらの日々は何だったのか。クルマで20分の職場と自宅の間だけを往復し続ける最近では、あの遠い記憶の彼方に在った時間が夢か幻のようにしか思えない。別にボクがCityboyだったなどと言うつもりもないが、現在の仙人のような生活からは我ながら想像もつかない遠い記憶だ。もうボクにはあの頃のような日々は還ってはこない。決して。それが悲しいとも残念だとも思わない。ただ懐かしい。自分の生きて来た足跡、それが切なく愛おしい。闇と光のコントラストが織り成す都会の魔法、今のボクにはその魔法にたゆたうだけの若さも力もない。それでいい。人とはそういうものだ。生きるとはそうしたものだ。ボクは健全に歳を重ねている。舞い散る枯れ葉のように、転げる路傍の小石のように、ボクはボクという等身大の自分に忠実に、愚直に誠実に生きていく。

プロフィール

平野克己(ひらの・かつみ)

MC誌の最前線を長うお准将に託し現在はフリーランスの予備役として活動中。湘南鎌倉で猫的スローライフを提唱しつつ、国産プラモデル史の編纂に尽力する日々を送る。永年飼ったコブラ427S/Cを手放しMC(Motorcycle…Modelcarsではありませぬ)復帰を密かに目論む。自称昭和プラモ小僧の60歳。座右の銘は心情溢るゝ軽薄さ。

2015年3月

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