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盆の三銃士(あるいは三十四の瞳...)

 秋の日は笑福亭鶴瓶お歳...違うな。盆の入りだと言うのにもう落日が早まった感がある。西日も白く、ひたひたと音も無く秋の忍び寄る気配。先日、義兄の納骨時には灼けつくような陽射しと蝉時雨に包まれていたと言うのに。時の去り方にもはや順応出来ず、ただおろおろと取り残されて行く自分が居るばかりだ。そんなせせこましい日常の中、旧き良き友たちがわざわざ鎌倉くんだりまで出向いて逢いに来てくれた。世界三大モデラーの一画、金子辰也大僧正、伝説のミスタークラフト元店長、三田猫 剛大先輩、そしてやはり元ミスタークラフトのシールズ部隊、阿左美たろさ突撃隊長のお三方である。還暦を超えて(あ、たろさ、ごめん...)未だ模型に対する情熱覚めやらず、しかして老眼鏡に対する依存度の強さにも覚めやらず、熱き弁舌恵比寿でくだ巻いたあの日と変らず、時あたかも盆の入りでもあり、倒れていったかつての仲間たちを偲びつつ、こうしていると四半世紀前と何も変わっていないよね(とは己たちだけが思うことであって、傍から見れば大違いなのだろう...)などと老いて増々意気軒昂な我ら四人衆...。由比ケ浜の海岸を裸で走り(安心して下さい。履いてます)、キャバクラに突撃しようなどと画策はしてみても、疲弊した老骨、身体がついて行けません...。なので仕上げはおとなしくそれぞれの帰途に就く訳であるが、その夜の鎌倉には「妖怪一升瓶担ぎ」が出没したとの怪情報もしきりだったとか否だったとか...。世の中は盆暮れ正月のことわりどおり、何処も休暇で閑散たるものであるが、こちらは「人様が休み」の時は休めない。相も変わらず「他人様の泡沫の夢」の後始末に忙しい。無駄に元気な(本人たちが聞いたら怒るわな...)おばちゃんたちと共に、今日も今日とて、せっせせっせと野良仕事...そこにウサギが飛んで出て...出ねーよ。さあさあ、しまっちゃおうねえ...ぢゃなくて...気持ちをリセットしてエルエス1/24ポルシェ906と学研1/24フェラーリ330P2の作業の続きにかかろうかねえ...。なのにレベル1/72B-17Fなんか買っちゃったよぉ...。当然めんふぃす・べるだよ、めんふぃす・べる。別売りデカール高っけーなー。え? 手描き? 無理無理そんなん。108円也の老眼鏡二枚重ねた姿なんて人様には見せられねー。それでも見えねーんだから...。絶対、カーキで機体塗っちゃうんだ...。いーだろ、老い先短けーんだし...。

プロフィール

平野克己(ひらの・かつみ)

MC誌の最前線を長うお准将に託し現在はフリーランスの予備役として活動中。湘南鎌倉で猫的スローライフを提唱しつつ、国産プラモデル史の編纂に尽力する日々を送る。永年飼ったコブラ427S/Cを手放しMC(Motorcycle…Modelcarsではありませぬ)復帰を密かに目論む。自称昭和プラモ小僧の60歳。座右の銘は心情溢るゝ軽薄さ。

2015年8月

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