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色々あるけど時は勝手に移ろう...

 あなた変わりはないですか。日ごと貧しさが募ります。載せてはもらえぬ模型を暑さこらえて作ってます。おやぢ心の未練でしょう。模型恋しい冬の宿〜(どこの宿なんだ...) 義兄が逝った。余命宣告は受けていたものの、普通に元気に暮らしていたので、突然死の如くの衝撃だった。歳が近いせいか、若い頃よりよく本当の兄弟のように接してくれた兄だった。何も飾らず何の気負いもてらいも無く、常に自然体で付き合ってくれた兄だった。今でも救急車のサイレンのBGMの中、泣き叫ぶ兄嫁の声が耳から離れない。股関節を人口骨頭にした93の母はほぼ寝たきりであるし、心臓手術をしペースメーカーも埋め込んだ妻は、医療の診療科目全制覇を目論み沢山の病院と日々格闘中である...。ワタシ自身も決して健康そのものという訳ではないのだが、7月1日をもって齢62を迎える身としては、まあ無事と言わざるを得ないのだろう。そんな中、アルバイトの余暇には模型作りを細々と続けている。先日はイッコー1/24ポルシェ904(スロットカー)を完成させ編集部に納品を済ませた。今はLS1/24ポルシェ906の製作に着手したところだ。本当はスロットにしたかったのだが、シャシーが入手出来ず今回は断念した。スロットでもなく、旧いLSのキットをそのまま作るとなれば、色物、際物に逃げるしかない...そう考えた早計なワタシは、当然(なのか...??)ル・マン出場車も日本グランプリ優勝車もチョイスせず...なーんだ?? それは言えねえ...。そのリサーチ過程でまた友人たちの手を煩わせることとなったのだが、某K氏は御尊父逝去、御母堂入院の混乱真っ最中にも関わらず、ワタシの愚にもつかない装備パーツへの疑問にも真摯に向かい合ってくれた。まったく頭の下がる思いだ。某M氏もイラストレーターも導入していないワタシのしょぼいデータからデカールを作ってくれると言う。有り難きかな、我がおやぢ軍団の友よ...。ところでイッコーかモノグラムの1/24フェラーリ275Pをお持ちの方はおられんだろうか...。イッコーのスロットカーを入手したのだけれど、うっかりウインドウスクリーンをまっぷたつにしてしまったのだ...ウインドウのパーツだけが欲しい...モノグラムはイッコーのコピー元なので、イッコーのボディにも合うのではないか、と楽観しているのだが...甘いか...。もし気とくな方がおられて「譲ってやるよ」と申し出ていただけるなら、編集部気付でお知らせいただけると有り難い。誕生日プレゼントに送ってやるよ、のお申し出なら尚更嬉しい...って、ちょーしこいてんぢゃねーよ、じじい...だうも、すびばせん...。

老体に鞭打つようなことはやめとこう

 夜更けの、あるいは夜明け前の東名高速、中央高速、もしくは首都高速を走るのが好きだった。何故あれほどにまで好きだったのだろう。その半分は仕事絡みだったとしてもだ。とにかくヘッドランプに照らし出された漆黒の高速道路が好きだった。ケータハム7だったりホンダNSXだったりジープだったり、たとえミッキートンプソンなどというショーカー用タイヤを履いているせいで、1.5車線を軽く蛇行してしまうようなコルベットでさえも、夜の首都高を飛ばすのは気分が高揚した。ただ走っているだけで楽しかった。だが今はもう駄目だ。とてもそんな気分にはなれそうにもない。歳のせいだろうかとも思うが、そればかりでもないのだろう。むしろ今なら、マツダ(人生初のマツダ車だ)ロードスターNB(ワタクシ的車歴においては最も高年式車だ...お笑いぐさである...)なので、遥かに安全快適に気分良く走れる筈である。NSXで180km/h以上でクルーズした記憶(もう時効だろう)も、今では単に恐ろしい。人はそれを堕落と呼ぶのだろうか。年齢的に棺桶に近付くほどに「棺桶に片足を入れる」のが恐ろしくなった。最愛のコブラ427を未だ所有していたなら、それも違ったろうか。それは正直分からない。ただクルマを取り巻く環境が余りに厳しく煩雑になってしまった現代に、ボクはもうついて行けなくなった気がしている。今でもドアを閉めコクピットに座れば気分は良い。それは変らない。ただ50になった時に反射神経の衰えを感じ、アベレージスビードを10km/h落とした。そして60になった時も更に10km/h落とした。今では公道は基本40km/hを心掛けている。だからロードスターのマフラーにカーボンが溜まる。たまにフルスロットルをくれてやると、1.8ℓでも「こんなに走るのね」と昨今のヤワなスポーツカーに感心する。そこで思う。昔のスポーツカーのように体感速度を楽しめれば老いた我が身でも楽しかろうに、と。中途半端に今風のクルマに乗っているので、低速域では不満もないが楽しくもない。よおし、もう一回コブラ買っちゃう? 無理だって。ありえねーって...。今じゃエアコンが効かねえ、なんて不満たれてる堕落者なんだから。

夏の予感におやぢは夢見る

 世の中はゴールデンウィーク、ボクの職場もとてつもなく忙しい。朝11時には作業着のポロシャツ、Tシャツがじっとり汗ばんでしまう。昼食も午後2時過ぎまでは食べる暇もない。そうして明るいのか暗いのか、寒いのか暑いのかも知らずにただ日々が過ぎて行く。楽しみは無い。元々ネガティヴな発想を基本線として考えておき、辛い、悲しい、苦しいも「まあ人生そんなもんやろ」とやり過すことを心情としているので、楽しみが無いとて落胆も失望もしない。ただ面白くはない。妻は心臓の大手術から生還は果たしたものの、その後は眼を悪くしクルマの運転も出来なくなった。しかも更にメヌエル病を発症してしまい、我が家は医療費だけでも火の車だ。わーい、火のクルマ、ファイヤーバード・トランザムぅ、なんて言ってもいられない。現在の我が愛車たるロードスターNBもローンでどうにか車検を通した。最近、新型ロードスターNDに少々心を動かされ、これでBMW Z3/Z4なんて選択肢は考える必要も無くなったな、などと思ったが...そもそもNDだって手が出ない。まあ、本気で欲しいとまでは思わないし、大体がボクが「グッと来る」ようなクルマが世の中から消えて久しい。セクシーだと感じられるのはマセラティくらいしか残っていないのだ。ん〜やはりTVRタスカン(初代の6ツ目が好きだ)かな〜。でも今更6速マニュアルでもねーなあ...オートマのミッションに積み替えたら楽しいかも〜...もうマニアでも何でもない。ただの堕落したおっさんである...。だか、それより何より夏に向ってバイクの虫が頭をもたげて来るのだ。年季のはいったボクのトレードマーク"星条旗を背負ったGジャンの袖を切り飛ばしたベスト"が、ほおらほ〜ら、とボクをそそのかすのだ。あ、職場のカトのヤツ、「平野さんのちゃんちゃんこ」と言いやがった。ベストでもチョッキでもなく...ちっ。併せてレイバンのグラスとベルの500TXもほおらほ〜ら、とボクを誘うのだ。あ〜バイク乗りて〜。883じゃなく1200、インジェクションでなくキャブ。嗚呼、これも真夏の世の夢だな。夢じゃ夢じゃ、夢でござあぁぁる。いや、まあ、あのね、夢見るおやぢなんてぇのは、格好良くも素敵でもなく、ただ滑稽なだけだねえ。女にももてねーわ...。

プロフィール

平野克己(ひらの・かつみ)

MC誌の最前線を長うお准将に託し現在はフリーランスの予備役として活動中。湘南鎌倉で猫的スローライフを提唱しつつ、国産プラモデル史の編纂に尽力する日々を送る。永年飼ったコブラ427S/Cを手放しMC(Motorcycle…Modelcarsではありませぬ)復帰を密かに目論む。自称昭和プラモ小僧の60歳。座右の銘は心情溢るゝ軽薄さ。

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