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初代スカイライン

2005年10月28日

とうとう完成!

初代スカイライン、完結です。


【151〜152】かたまりを削ってバキューム型の原型を作りました。ボディにはめ込みながら整形し、ピッタリの寸法から若干小さく、平均に0.3ミリ位の隙間が出来る大きさにしておき、窓ガラスの厚み分を確保してあります。量産する場合にこのパテのかたまりではバキュームフォームの作業は出来ません。塩ビ板を熱して被せる為、熱で表面が変質してしまうのでゴム型を取り、レジンでバキューム型を量産して表面の状態が悪くなったら新しい物と交換します。また、この大きさでムクのままだとレジンに置き換えた際にかなり縮んでしまうので、裏側に空洞を作り質量を減らしてあります。



【153】レジンのバキューム型とウィンドウです。型の表面に沢山の穴が開いていますが、これは裏側の空洞まで貫通しており上から熱して柔らかくした塩ビ板を被せた時に全ての穴から空気を吸い込み、隅々まで密着させる為に開けた物です。バキュームフォームの作業は普通の掃除機を使い、ホースの先端に専用のアタッチメントを差し込んで、その上に型を置いて行います。ウィンドウ程度に使う大きさの道具なら比較的安価で販売されており、後はカセットコンロか電熱機があれば家庭でも行う事が出来ます。さて、これで原型制作の全ての作業が完了しました。フゥ、ヤレヤレといったところでしょうか。



【154】いままでに作ったパーツを並べてみました。なんだかもっと沢山作った様な気がしますが、こうして見るとパーツ点数は少ない方ですね。この位ならかなり作り易い部類のレジンキットになると思います。後はデカールとエッチングパーツがあれば完璧なんですが、流石にそれは作れないのでヨソに頼む事にします。実はこの原型はキットにするか完成品として発売するかが未定でしたが、どうやら数量限定の完成品で世に出る事になるようです。




【155〜157】パーツを仮組みしてみました。ここまで来るとやっと完成した気がします。とりあえず原型の制作工程はこれで終わりです。実を言うと僕はこの三年ほど模型には一切触れておらず、復帰第一作でこのスカイラインを作りました。正直、今の自分に出来るのか不安もありましたが、道具を手にする事で過去の技術を思い出しながら作業を進められました。これまで偉そうに説明してきましたが、本当は自分で自分を確認しながら文章にしたような物です。出来の方は第三者の目に判断してもらうとして、まずは自分に一安心、ホッとしました。


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2005年10月27日

せっかく作ったボディがバラバラに!

いよいよ大詰め、初代スカイラインです。


【144】レジンを流す準備をしました。まずは内側に離型剤のスプレーを吹いてから表裏のゴム型を幅広のセロハンテープで巻いて固定し、出口から流れ出たレジンが溢れない様にテープを一周させて壁を作ってあります。入り口にジョウゴを差し込んで流入経路を一方通行にする事により、気泡を押し出して中に残らないようにします。ただ完全に無くす事はかなり難しいです。気泡の入らないゴム型の作り方は相当な熟練度を必要とするのであまり神経質にならず、小さい気泡ならパテで修正する位に考えた方が気が楽になります。僕の場合いつもそうなんですけどね。



【145】レジンを流し込みました。型に入れる時は空気の混入を避ける為、途切れなく一気に注ぎ込んで出口から少し溢れさせておき、上面に溜まる事で蓋をして逆流を防ぎ空気を吸い込まない様にします。ゴム型は弾力性があるので流し入れる際にはレジンの重みで膨らまない様、周りを板で囲ってテープで固定しておくとゴム型の膨張を防ぎ、なおかつボディの変形を抑えることが出来ます。



【146】原型から複製したボディ達です。このように一個だけ作った物を同じ形でいくつも複製出来るのは結構楽しい作業で、例えばホイールを作る時は一個作れば四輪分同じ物が出来てしまいます。最近は粘土状の手軽に型取りする材料がありますが、細かく精密なパーツ等はやはりゴム型を作った方が手間は掛かりますが再現度が格段に違います。



【147】大事な物を忘れてました。ウィンドウのバキューム型を作らなければなりませんでした。ワンオフモデルであればこの車は平面ガラスなので、薄い塩ビ板やアクリル板で作ればいいのですが、量産品の場合そうもいかないのでバキュームフォームのウィンドウを作ります。まずは複製ボディの窓を塞いで内側に離型剤やシリコン等のスプレーを吹いておきます。



【148〜149】ガラス部分にパテを盛っていき、かたまりを作ります。ポリパテを使っていますが、これだけの量では一回でドッサリ盛ると結構な発熱量で収縮も大きくなってしまいます。やはり何度かに分けて15ミリ位の厚みになるまで盛っていきます。グリーンハウス内を全部埋める必要は無いので前後左右の窓とルーフの5面に厚みを付けています。



【150】あーあ、せっかく作ったボディをバラバラにしちゃいました。で、中から出て来たのがパテのかたまりです。これをベースにしてバキュームフォームのウィンドウを作る為のバキューム型と言う物を作っていきます。

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2005年10月26日

ゴム型が完成!

今回も初代スカイラインの続きです。


【138】ゴム型を作る準備をしています。このやり方であれば特別な設備を使わなくても型をとる事が出来ます。ただし、今回僕が使っている透明なゴムは真空脱泡という特殊な作業が必要なので設備が要りますが、東急ハンズなどで手に入る白っぽい種類のゴムなら流し込むだけなので家でも作業出来ます。まず平らな板の上に油粘土を使って原型を固定し、ゴム型を2分割する為の裏型を整形します。粘土上の凹は上下の型がズレない様にダボを付ける為で、プラ棒の先を丸めた物を押しつけて作りました。これが無いと型ズレを起こしてしまいます。ボディと粘土の境目は出来るだけ綺麗に整形する事がうまくいくコツで、隙間があったりボロボロになっていたりするとゴムが変な所に流れ込んで失敗する場合があります。最後に周りを板で囲って準備OKです。周りの板は両面テープやセロハンテープなどで下の板にしっかり固定し、密閉しておきます。隙間があるとゴムが流れ出して、固まるまでどうする事も出来ない大惨事が発生しちゃいます。



【139】ゴムを流しました。白い不透明なゴムの場合このように中を確認する事は出来ないので、流し込む際はボディに当てないように角の一番低い一カ所から動かさないでゆっくり、ジワジワと細長いヒモ状に垂らして溜め込むと気泡が入りにくくなります。ドバッと流すと気泡が沢山入って複製ボディの表面がブツブツになってしまうのでヤってはいけません。ゴムは硬化するまでに時間の余裕があるので、落ち着いて作業出来ます。



【140】ゴムが完全硬化したら、粘土をほじくり出します。ボディやゴム型を傷つけないように注意して粘土を残さず取り去り、爪楊枝や綿棒などで綺麗に拭き取っておきます。この時、粘土が残っていると複製ボディのバリになってしまうので、出来るだけ手間をかけて掃除した方が仕上がりが良くなります。



【141】綺麗にお掃除出来たら裏型になるゴムを流す準備をします。このまま流すとゴム同士でくっついてしまい、剥がせなくなり中の原型を救出できなくなるので、初めに流したゴムの表面に離型作用のある物を塗って剥がれる様にしておきます。ボディには塗る必要はありません。僕は床用の油性液体ワックスを使っていますが、十分に役目を果たしてくれます。次にレジンを流し込む為の湯口を取り付けます。流す時はジョウゴを使うので口の太さに合った丸棒を入り口にして、出口は厚みのあるプラ板などで作ります。位置は入り口を出来るだけ低い場所に、出口は高い場所で両者をなるべく離れた位置に付けるのが望ましいのですが、ルーフ裏では後の整形が大変だし高い場所でもボディ表面に目立たせる訳にもいかないので、今回は写真の位置にしました。透明の丸棒が入り口です。



【142】裏型のゴムを流しました。写真は透明のゴムですが白いゴムの場合、中身は全く見えず、ただの四角い塊になります。開けてみるまで気泡が残ったかどうか分かりませんが、透明でも流し込んだら固まるまでは触れないので有利不利はありません。家でワンオフモデルを作るような場合には白いゴムの方が優れた面は多いと思います。



【143】ゴム型が完成しました。四角い大きい方が表型といってボディの表面を形作る物で、真ん中が裏型でボディ裏面の形を作ります。この二つを重ねると表面と裏面の間に隙間が出来、そこにレジンを流し込む事によって原型を複製します。表と裏を剥がす時には力がいりますが、無理やりこじったりするとゴムとは言ってもある程度硬いので、中のボディを壊してしまう場合があります。基本的にはゆっくりと裏型を外し、表型にボディが残る様にします。

投稿者 baba : 19:51 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月25日

パーツ群

初代スカイラインの続きです。


【134】内装のパーツ群をいつもの材料で削り出しました。今回の作品は組み立て易さを最優先にしたプロモーションモデル風にするので、だいぶ簡略化してありますが、おおよそのディテールは持たせてあります。この辺のパーツは写真を見ながら現物合わせで作っているので、図面などは作らずに直接彫り込んで形にしました。



【135】シャシーに合体させるとこの様になります。大物パーツが並びますが、個々のパーツはレジンの収縮を抑える為、裏側を肉抜きして必要最低限の厚みにしてあり、内装に強度は必要ないので歪みと寸法の変化を無くす事を重視しました。この車はコラムシフトにベンチシートなので、センタートンネル上に何も無く、ずいぶんとあっさりした風景になってしまいました。



【136】ステアリングとシフトレバーです。レバーは洋白線にプラ材のノブを付けただけの簡単な物ですが、ステアリングは真鍮板から切り出したスポークに洋白線のリングをハンダ付けで組み立ててあります。ちょっと太めですが強度を考えると致し方ありません。センター部にエッチングのホーンリングを付ける様にしました。



【137】タイヤホイールとセンターキャップを作りました。両方とも旋盤で削り出し、サイドウォールの縦溝は目立てヤスリを使って一本づつ彫り込んであります。今回はタイヤとホイールを一体にしましたが、黒いホイールにメッキのキャップが付き、サイドにホワイトリボンが入るので別パーツにする必要は無いと判断しました。これで制作工程は全て終わりました。最後の方はだいぶ説明をはしょりましたが、ボディの工程を見ていただければパーツ制作でもおおよその内容は想像がつくと思います。ここから先は最後の仕上げとなるパーツの複製をしていく事になります。

投稿者 baba : 11:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月24日

シャシー登場

初代スカイラインの続きです。


【128】サイドモールに溝を彫りました。このまま塗装して仕上げるのであれば、ドアの溝に合わせて彫り下げればいいのですが、原型の場合深過ぎる溝は厳禁です。ゴム型にとって溝とは薄い被膜状の壁になっている部分なので、溝が深くなればゴムの壁は高くなってしまいます。そうするとレジンが固まる時の発熱で薄いゴムは膨張してヘロヘロに歪んでしまい、複製ボディの溝の中もヘロヘロになっていしまうという訳です。今回のサイドモールも深くなり過ぎない様に裏側を通る部分の溝をパテで埋め、モールの上に、周りと同じ深さで彫り直してあります。



【129〜130】ボディにパーツを取り付ける為の目印と穴を開けました。パーツ側のダボと合わせなければならないので、同時進行で作業を進めます。穴を貫通させられる場所は先に穴を開け、ダボになる棒を差し込んでからパーツを接着すれば、寸法をピッタリ合わせる事が出来ます。又、方向や角度が決まっている物は、取り付ける際に分からなくならないようダボの位置や本数を工夫しておけば、組み立ても楽になり、間違いもなくなります。僕は簡単なキットが大好きです。だから自分で原型を作る時も、どうすれば組み立て易くなるかを考えます。だけどフルディテールと簡単キットは相反する物なので、いつもその辺りのバランスに頭を悩ませています。



【131】ボディの裏側にシャシーを取り付ける為の台座を作りました。パテを盛り付けて整形してあります。この部分はネジが刺さる為、かなり強度が必要でネジの太さに対してある程度の肉厚がなければなりません。しかし、余裕を持たせ過ぎて大きな塊を作ってしまうと今度はレジンの収縮により、ボディが裏側の塊に引っ張られる様に歪んでしまう場合があります。その辺りの加減は、質量と強度、形状のバランスを考えて決め、不必要な肉厚は避けなければなりません。



【132】で、そのシャシーがこれです。いつもの材料を使って現物合わせで作ってあります。レジンキットの場合、シャシーは実車どおりという訳にはいきません。かなりのデフォルメをする必要があり、場合によってはまったく面影を残さない形状にする時もあります。



【133】シャシーの裏側です。今回は実車の形状をある程度残すことにしました。とは言っても精密に再現という訳ではなくシルエット的な物で、フロアパネルの凸凹や、こまごまとしたパーツは省いてあります。ただリアのド・ディオン・アクスルっぽい物は作りたかったので、リーフスプリングのパーツを付ける事にしました。

投稿者 baba : 16:32 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月23日

かなりカッコよくなってきました

初代スカイラインの続きです。


【119】これはヘッドライトのパーツです。旋盤を使ってABS樹脂から作りました。整形色が黒いので写真では分かりづらいですが、ライトの中はコンパウンドでピカピカに磨いてあります。



【120】取り付けるとこんな感じです。ライトレンズはとりあえずモデラーズのレンズセットの物をはめてあります。ボディ側にはパーツをはめ込める様に凹加工を施し、位置決めをしてズレをなくしました。自分で言うのも何ですが、かなりカッコよくなってきました。



【121】不思議な形のパーツですが、これはテールフィンです。実車はクロームメッキがかかっており、アメ車丸出しになってますが、この当時のデザインにしては手が込んでいて高級車を作ってやろうという思いがみなぎっています。材質はプラ板から3個のパーツを削り出し、0.5ミリの洋白線を芯にして組み合わせてあります。



【122】わっ! デッカい鼻クソ取れちゃった! なんて事があるハズも無く、これはテールランプのレンズになる物です。材質は元原型やバンパーを作ったいつものヤツから削り出しました。



【123】二つのパーツを合体させるとこうなります。テールレンズは量産する際に、クリアレジンという透明な樹脂で複製する事により、クリアパーツに生まれ変わります。テールフィンはホワイトメタルにする事で強度が上がり、磨き出すとクロームメッキの風合いを出せる様になります。



【124】細かい外装パーツを作りました。真ん中のドアハンドルは細い為、真鍮とハンダ付けで作り、それ以外はABS樹脂から削り出しました。右手中段にある十字型のパーツはフロントのオーナメントですが、これを作ってる時に、グロリアのエンブレムってもともとはスカイラインの物だったんだ〜。などと気付いてみたりして、車に歴史ありです。



【125】ボディのサイドモールを作ります。1.5ミリの角棒を絵図面から測った高さに貼り付けていきます。こういうパーツの接着には低粘度の瞬間接着剤を使っていますが、僅かな隙間でも瞬時に流れ込んでしまうのでドアの溝などに入ってしまうと後始末が大変です。接着剤を付け過ぎない為に、一旦カッターの刃先に少量を付けてそれを流し込む様にするとはみ出しも少ないので後が楽になります。



【126】角棒を整形して薄く段差を付けました。リューターで削り、サンドペーパーで仕上げてあります。横にずらす様な強い力を加えると、パリッと剥がれる事があるので、ここはなるべく力を入れないで作業しました。



【127】0.8ミリの角棒を一周する様に貼り、薄く削って完成です。瞬間接着剤はなるべくはみ出さない様にしましたが多少は残ってしまいます。こんな時、サンドペーパーで削りとろうとするとボディの材質より接着剤の方が硬いので面に狂いが出てしまう場合があります。はみ出しを取る時には刃物でピンポイントにこそぎ落とすと、ダメージを最小限に抑える事が出来ます。

投稿者 baba : 20:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月21日

グリルとバンパー

初代スカイラインの続きです。


【106】ラジエーターグリルをはめる為のくぼみを彫りました。今回も始めはリューターで削り、刃物で仕上げますが、こういった奥まって狭い場所には使える道具が限られてしまいます。こんな時、有ると便利なのが細いマイナスドライバーを研いで刃を付けた物です。柄の部分が細く、サイズも沢山あって選べるので狭い場所にはうってつけです。使い方は普通に彫るのはもちろんですが、刃の面を横に引っ掻く様に使うとサンドペーパーが入らない場所でも綺麗に仕上がります。



【107】元の状態と比べるとこんな風になりました。彫り込んだ部分の中心に段差を付けて1ミリ程低くしてあります。これはパーツを取り付ける際に、平面どうしで合わせると僅かな歪みでもガタツキが出てしまうので、両端で保持する為です。



【108】口の部分にスッポリはまる型を作りました。材料は元原型を作った物と同じで、これを元にラジエーターグリルを整形していきます。型を差し込んだ状態で周りを鉛筆でなぞって線を引き、そこから切り離してパーツの形を作ります。



【109】中身をくり抜いてグリルの形を作りました。これはベースとなる物で、色々と付け足していく事によりパーツとして完成します。



【110】次はバンパーを切り出しました。薄く切った材料をのこぎりでおおよその形に切り、リューターと棒ヤスリで整形しています。この材料は強度が小さく、ちょっとした事で折れてしまうので慎重な扱いが必要です。



【111】現物合わせで加工しますが、今回はラジエーターグリルとバンパーを一体にするつもりなのでグリル側にピッタリ合うように整形しました。表面はやはり資料写真を見ながら形状を決め、彫刻刀で切削して、サンドペーパーで整形します。古い車のバンパー等、メッキパーツの形状は写真からでは確認しづらく、光の反射で細部のディテールを見落としがちで、特に白黒写真しか無い場合は注意が必要です。どうしても分からない時は一旦そこで作業を止め、資料探しの旅に出なければなりません。ボディ全体に言える事ですが、第一印象の思い込みは厳禁です。



【112】リアバンパーはボディ側の取り付け部分が曲面になっている為、バンパーの裏側を肉抜きしてピッタリ合う様にしました。フロントと違い、ただでさえリアの方が細いのに肉抜きなんてしたもんだから強度が落ちてしまい、触りたくないパーツの第一位になりました。レジンに起こすまでの辛抱です。



【113】これはラジエーターグリルの両端に付いているウィンカーのベゼルです。ABS樹脂の丸棒から旋盤で削り出しました。こういう丸い物を作る時に旋盤があると便利ですが、小物を作るならボビー用の小さいボール盤や電動ドリル等でも十分代用でき、刃物をゆっくり当てれば旋盤と遜色ない物が出来上がります。



【114】ウィンカーベゼルの簡易ゴム型を取りました。模型用の塗料皿の真ん中に原型を貼り付け、その上からゴムを流し込めば出来上がりです。大量に複製するには不向きですが、2〜3個ならこれでも十分使えます。



【115】ゴム型にレジンをたらして原型を複製しました。こうすれば同じ物を2個作る必要は無く、完全に同形状の物がコピーできます。ただし、このまま使用という訳にはいかず、はみ出た部分を削って整形しなければならないので大量には作れません。まぁバリ取りだと思えばどうって事ありませんが。



【116】前に作ったパーツを合体させました。もろいパーツも組み立てていくと強度が上がってきます。グリルとバンパーの接合部は細長い糊代しか無いので、裏側の2箇所で補強を入れていおき、ボディ側にはその補強部分を逃げる様にザグリを入れておきました。



【117】珍しい虫を捕まえた訳ではありません。バンパーに付くオーバーライダーです。このパーツはいつもの材料をブロック状に切り出し、現物合わせで整形してグリル奥の面とバンパーの曲面に隙間無くピッタリと合う様に作りました。



【118】さらにオーバーライダーを合体させるとこのパーツは完成です。ボディの時にも説明しましたが、ゴム型を外す際に引っかかりのない様、グリル内すべての面が僅かなテーパー状になっています。茶碗と壷にゴムを流したらどっちが外しやすいかを想像するとよく分かると思います。シリコンゴムは浸透力が強く、狭い隙間にも入り込んでしまいます。そのまま固まると型から外す際にブチッと切れ、切断面がガタガタになって複製品の表面も荒らしてしまうので原型の隙間は必ずパテ等で埋めておかなければなりません。

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2005年10月19日

窓を開ける

初代スカイラインです。


【92】窓を開ける作業に入ります。手に持っているのはドレメルという物で、リューターの親分といった感じの切削工具です。まずはこれで大ざっぱに穴を開けて、裏側の余分な厚みも一緒に削ります。



【93】とりあえず窓が開きました。ピラーの周りにはまだ余分な肉が付いているので線が太いですが、中が見えるようになって随分と車らしくなりました。こういった場所に電動工具を使う時は、必要な部分を削らないように神経を使うので、かなり疲れます。大事な所を削り飛ばしてしまうと取り返しのつかない場合もあるので、ここは慎重に作業します。



【94】裏側も薄く削っています。屋根の裏は前後左右の窓から覗いた時に、見えない高さまで薄くします。ドアの裏はサイドウィンドウ下端のふちまで平らに削りますが、ボディの裏側にはオーバーハングを作れないので加減をしなければなりません。これは裏面を作るゴム型がスムースに外れるようにする為で、もしもボディの最下部の幅よりも上の方が広いとゴムを無理やり引き抜く事になり、ボディを破損する恐れがあるからです。この為、最初に元原型の裏を削る時には、オーバーハング状にならないよう、ドア部分の厚みを考慮しておく必要があります。



【95】太いままにしておいたサッシはここで整形します。三角窓の縦の細い部分に太さを統一しました。こういった狭い場所は○、△、□断面の細い棒ヤスリやデザインナイフがあると楽に作業が進みます。



【96】正面から見ると細くなりましたが、奥行きはまだ厚みがありすぎます。今回のウィンドウは前後左右が一体になった物を裏からパコッとはめる仕様にするので、ピラーやサッシの厚みを調整して窓面の高低差が無くなる様に整形します。



【97】裏側の厚みはフルスクラッチのワンオフなら実車と同じに出来ますが、量産品の場合はある程度の厚みを持たせなければなりません。古い車は窓枠が細く、厚みがありすぎると外から裏面が見えてしまうので、角度を調整して見えなくなるギリギリまで絞り込みつつ、強度を維持出来る太さにします。ボディの裏を削る時にはリューターがあると作業時間が大幅に短縮出来ます。狭い場所なので指も入りずらく、使える道具も限られてしまうので、手で削る場合は大変根気のいる作業になります。



【98】裏面が出来ました。リューターで削った後にサンドペーパーで仕上げてあります。ピラーの裏側に強度を持たせる為にリブを設けました。ルーフを支えるには線が細く、一見弱々しく見えますが、材質と構造で十分な強度を保っており、よっぽど無茶をしない限り壊れる事はありません。

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2005年10月12日

やっと元原型です

初代スカイラインの続きです。


【87】やっとゴム型を取る段階にこぎつけました。この状態を元原型(げんげんけい)と言って、読んで字のごとく原型の元になる物です。じゃあ、今までのは原型じゃねえのかよ? というとそういう訳では無く、原型の第一段階という事になり、ここからレジンに起こして細かい造作を施したりパーツのフィッティングをした物が第二段階、量産する為の原型になります。



【88】ゴムを流す為の準備をします。周りを囲っているのはアクリル板で、上面だけ開いた箱状になっています。この内の1枚に、ボディの前端と後端に足を付けた状態で固定してあり、この足がレジンを流し込む為の湯口となります。



【89】箱の中にゴムを流し込みました。このゴムは2液型のシリコンゴムで、主剤と硬化剤を混ぜ合わせる事で固まるタイプの物です。ホームセンター等で売っている1液型のシリコンゴムもありますが、硬化時間が長すぎて型を取る事は出来ません。今使っているのはゴム型専用の物で、熱を加えると3〜4時間、常温でも1日あれば完全硬化します。その後、アクリル板を剥がし、ボディの下端を境目にカッターで二つに切り開いて中身を取り出すとゴム型の完成です。ちなみに、このやり方は一般家庭で行うには不向きで、ある程度の設備が必要になります。後程どこでも出来る方法を説明する事になるので、参考にする場合はそちらをオススメします。



【90】材質がレジンになりました。このボディを加工して仕上げた物が原型となります。ここまでくれば強度もあり、ちょっとやそっとの事では壊れないので、安心して作業が進められます。



【91】元原型と原型を比べると若干の収縮が見られ、全長は1%程短くなっています。原型は量産品の元になる物なので、最終的にはさらに1%程度縮む事になり、24分の1スケールに近づきます。最初に絵を描いた時に約3%大きくしたのはこの為です。また、この数字は季節、時期によって多少前後し、夏場は収縮率が大きくなりがちなので、今回も若干大きくしています。

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2005年10月10日

レジンに起こす

初代スカイラインの続きです。


【83】ここからはレジンに起こす為の準備に入ります。レジンとは、2つの液体を混ぜ合わせて固める樹脂です(ポリウレタン樹脂ともいいます)。この材料は固まる時に発熱して収縮する性質があり、その収縮率は気温や湿度等の条件にもよりますが質量の3%程度になります。ただし、原型の方にも条件があり、例えば今作っているボディでもムクの固まりなら全長の3%になりますが、裏側を削って薄くした場合、ボディの厚みに対して3%の収縮が発生するだけなので、全長はそれ程縮みません。少しややこしい話になりましたが単純に言えば、薄くしとけば縮みは少ない。という事なので、とりあえずガリガリと削っていきます。



【84】裏側を削る際に注意するのは薄くしすぎない事です。さすがに貫通なんて事はありませんが、測ってみたら薄くてビックリ! とならない様に少しずつ慎重に削ります。



【85】この厚みについて特に決まり事はありませんが、あまり厚すぎると縮みが大きくなるので、僕の場合は8ミリ以下に抑える様にしています。全体の厚みがバラバラになっていると収縮の違いでボディに歪みが出る事があるので、なるべく平均にしておきます。 



【86】仕上げにサフェーサーを吹いて綺麗にします。この材料の加工はこれで終わり、一段落付きました。

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